ライトノベルやRPG(ロール・プレイング・ゲーム)で「ソルジャー」や「ファイター」という言葉が使われることがあります。 ソルジャーやファイターも魔法が使えず近接戦闘を行うだけの人として描かれるのが一般的ですが、本当のところ両者はどう違うのでしょうか? それとも、「ソルジャー」と「ファイター」は同じ存在を指し示すのでしょうか?
原語
「ソルジャー」は "soldier" という英語をカタカナで表記した言葉です。 「ファイター」は "fighter" という英語ををカタカナで表記した言葉です。
「ソルジャー」の意味
「ソルジャー」の基本的な意味は「軍隊に所属する者(特に士官を除く兵士)」というものです。
「ソルジャー」には、「マフィアなどの犯罪組織の下っ端、イデオロギーなどの主義主張にその身を捧げる人、兵隊アリ」といった意味もあります。「ソルジャー」は組織に支配あるいは利用される人という感じですね。
「ファイター」の意味
これに対して「ファイター」の基本的な意味は「戦う人」というものです。 この「戦う人」は、物理的な戦いを行う人だけではなく、政治的あるいは心理的な戦いを行う人も意味します。
「ファイター」には、「戦闘機、喧嘩っ早い人、戦いを辞さない人、戦いを仕込まれた動物(闘犬など)、戦いを好む動物」といった意味もあります。
「ファイター」と「ソルジャー」の関係
上記から、「ファイター」の意味の範囲に「ソルジャー」も含まれることがわかります。 「ソルジャーは常にファイターだが、ファイターが常にソルジャーであるとは限らない」というわけです。 「ファイター」の例としてボクサーのほかに兵士を挙げている辞書もあります。
「ファイター」と「ソルジャー」の対比
上述のように「ソルジャー」は「ファイター」の一種ではあるものの、「ソルジャー」と「ファイター」とを対比させて用いる場合には、「ソルジャー vs. ソルジャーを除くファイター」という構図になりますから、「ファイター」が「自分の意志により自発的に戦う人」という意味であるのに対して、「ソルジャー」は「他人の意志により戦わされる人」というニュアンスになるでしょう。
「ソルジャー」と「ファイター」の対比においては、「ソルジャー」よりも「ファイター」のほうが高等な存在であると言えそうです。