次のように聞いたことがあります。
日本刀のように片刃の剣を「ブレイド」と呼び、ロングソードのように両刃の剣を「ソード」と呼ぶ。
でも、本当のところはどうなの? 調べた結果は以下の通り。
1. ソード
「ソード(sword)」は「刀剣」を意味します。
辞書では "sword" を次のように説明します:
真っ直ぐな、または緩やかな曲線を描く刃物。 片刃または両刃で、先端は尖っている。
したがって、日本刀も「ソード」の一種です。 日本刀を指して英語で "Japanese sword" という言い方もします。
事実、「刀(katana)」の定義には次のように "sword" という語が使われます。
A long, single-edge sword for use with two hands, traditionally worn by samurai.
両手で使うための片刃の長剣。 侍が身に帯びた。
2. ブレイド
「ブレイド(blade)」の(刀剣関連の)意味は次の3つ:
- 刀身
- 刀剣(ソードと同じ意味だが、詩的な表現に用いられる。 レイピアなど刺突を重視する剣も含む)
- 剣士
"blade" は "sword" と違って「刀身」という意味があります。 そして例えば Wikipedia では、日本刀の柄まで含む全体については "sword" という語を用い、"blade" はもっぱら刀身を指すのに用いています。
3. まとめ
- 「ソード」は刀剣の全身を指して用いられる。 刀剣の種類は問わない。
- 「ブレイド」は主に、刀剣の刀身を指して用いられる。
- 刀剣全体を指して「ブレイド」という言葉を用いる場合、それは詩的なニュアンスを帯びる。
「ブレイド」が片刃で「ソード」が両刃というわけでも無いようです。 Wikipedia で、「片刃」は "single-edged"、「両刃」は "double-edged" という言い方でした。