「クレリック」と「プリースト」の違い

RPG(ロール・プレイング・ゲーム)などのファンタジー作品には、回復魔法を使用するクラス(職業)として「クレリック」が登場するものと「プリースト」が登場するものがありますが、この両者はどう違うのでしょうか?

「クレリック」の意味

「クレリック」は "cleric" という英語をカタカナで表記した言葉です。

"cleric" は「聖職者」や「僧侶」という意味です。いわゆる「お坊さん」です。

宗教の種類にかかわらず、聖職者(聖職で生計を立てている人)であれば「クレリック」です。

「プリースト」の意味

「プリースト」は "priest" という英語をカタカナで表記した言葉です。

"priest" はキリスト教などの宗教組織における聖職者の階級の1つです。 宗教的な儀式を司(つかさど)る資格を持つ一人前の聖職者が "priest" です。 "priest" は「司祭」という日本語に訳されますが、この「司祭」というのも「祭りを司る」ということです。

"priest" という言葉は、キリスト教以外の宗教に関しても「祭事を司る地位にある聖職者」という意味で使われます。

"priest" は聖職者全般を意味することもありますが、これはたぶん司祭が聖職者の代名詞的な存在だからでしょう。
RPGには「ビショップ(bishop)」というクラスも登場することがありますが、この「ビショップ」はキリスト教の教会組織において司祭の上に位置する階級です。 ビショップは日本語では「司教」と言います。

まとめ

  • 「クレリック」は聖職者全般を指す。
  • 「プリースト」は宗教組織における特定の地位を指す。 宗教団体内での階級の一種。

プリーストはクレリックの一種である」と言ってしまっても良いでしょう。 プリーストは必ずクレリックですが、クレリックが必ずプリーストであるとは限りません。 例えば、ビショップ(司教)はクレリックですがプリーストではありません。

今回の知識の利用例

  1. 自分のファンタジー作品に例えば「組織に属さない孤高の聖職者」というキャラクターを登場させる場合、そのキャラクターの肩書きは「プリースト」ではなく「クレリック」とすべきです。 プリーストが教会組織内における階級の名称である以上、プリーストは必然的に組織に属する者ということになりますから。
  2. ファンタジー小説などで教会組織のヒエラルキー(階級)を設定するときに、「クレリック見習い → クレリック → ビショップ」などとしてしまうのも不適切です。 ビショップもクレリックの一員なのですから。 「プリースト見習い → プリースト → ビショップ」とすべきでしょう。