RPG用語「ダンジョン」の意味の由来

RPG(ロール・プレイング・ゲーム)やRPGベースのライトノベルでは「ダンジョン」という言葉が「地下迷宮」などの意味で当たり前のように使われていますが、この「ダンジョン」という言葉の起源は一体どういったものなのでしょうか?

「ダンジョン」は "dungeon"

「ダンジョン」は "dungeon" という英語をカタカナで表記した言葉です。

"dungeon" の意味

辞書で "dungeon" の意味を調べると、「(主に地下に設けられた)牢獄」あるいは「(城の)本丸」とのみ記載されていて、「地下迷宮」などの意味は記載されていません。

「地下牢」は「地下に存在する」という点にRPGの「ダンジョン」との接点を感じますが、接点以上のものではありません。

現代用語を収録している辞書には「敵モンスターや宝物、ボス・モンスターなどが配置されているエリア」という意味も記載されていますが、これはRPG用語としての「ダンジョン」の意味そのものであり、「ダンジョン」というRPG用語の由来にあたる意味ではありません。

RPG用語「ダンジョン」の意味の由来

それでは、「地下牢」や「本丸」といった意味しか持たない "dungeon" が、どういう経緯でRPGの「ダンジョン」の意味を持つようになったのでしょうか?

ネットで検索したところ、Wikipdia の "Dungeon crawl" のページに答えがありました。

このページによると、現代のRPGの源流にあたる「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」というテーブルトークRPG(ボードゲーム)の作者である Gary Gygax 氏が友人たちと遊んでいたウォー・ゲーム(戦争ゲーム)がRPG的な意味での「ダンジョン」という言葉が生まれる発端です。

このウォー・ゲームで、要塞の地下牢から城の地下牢へと通じている地下通路を通って城に攻め込むということがあり、それがとても楽しかったために地下通路を通るというパターンで何度も遊んだそうです。

そうして遊ぶうちに、ウォー・ゲームの地下での活動がメインとなって地下に存在する構造物(地下牢や地下通路)も複雑となり、やがてウォー・ゲームの他の要素が抜け落ちて地下の構造物の内部をさまようだけのゲームとなりました。 この「地下の構造物」というのがRPG用語としての「ダンジョン」の原形です。

つまり、「ダンジョン」というRPG用語は、"dungeon" の「地下牢」という意味に由来しているというわけです。

「ダンジョン」の意味

「ダンジョン」は今では、地下迷宮や洞窟に限らず、塔・魔王の城・幽霊船などゲーム中の探索や攻略の対象となる場所を全面的に指し示す言葉として使われています。

とあるラノベでは、もはや探索スポットという意味ですらなく「ダンジョン主が支配する領域(森林や草原などの屋外を含む)」という意味で「ダンジョン」という言葉が使われています。 これからさらに「ダンジョン」の意味が変わっていくかもしれませんね。