「コンジュラー」と「サモナー」の違い

コンジュラーとは

語源

「コンジュラー(conjurer)」の語源は "conjure" という動詞で、この動詞の意味は「魔法や超自然的な力で霊や悪魔を呼び出す」というものです。 そういうわけでコンジュラーは「召喚を行う魔法使い」というイメージがあります。

語源との食い違い

しかし辞書には「コンジュラー(conjurer)」 の意味として、「霊を呼び出す人」という意味のほかには「魔法使い。ソーサラーやマジシャンなどと同じ意味」という記述しかありません。 つまり、「コンジュラー」という言葉に「召喚を専門とする魔法使い」という意味はないのです。

推測

おそらくコンジュラーは、「呼び出した霊や悪魔を介して魔法を使う」ということで「(召喚専門ではなく)魔法全般を使用する魔法使い」という意味になったのでしょう。 精霊魔法の使い手が精霊の力に頼って魔法を行使するのに似ています。

魔法全般の使い手として認知されるウォーロックやソーサラーにしても、「魔法使い」という意味のほかに「邪霊や悪魔の力により不可思議な力を使う者」という意味があります。

結論

コンジュラーはウォーロックやソーサラーと同じ魔法全般の使い手であると言えるでしょう。

一般的なゲームやラノベでは魔法使いがMPやマナなどを消費して魔法を使いますが、近代以前の現実のオカルト文化では、魔法の発動に邪霊や悪魔などの存在が欠かせないという認識だったのかもしれません。

サモナーとは

辞書に載っていない

サモナー(summoner)はコンジュラーと違って、英語の辞書にファンタジー的な意味が記載されていません。 "summoner" の項目に記載されているのは「(主に法律的な場面で)特定の場所に特定の人を召喚する人」という意味だけです。

したがって、サモナーはコンジュラーと違って、「どういうタイプの魔法使いであるか?」という点に関して伝統的なオカルト文化の影響がゼロだと考えられます。

ですから、サモナーがどういうタイプの魔法使いであるのかに関しては、「サモナー(summoner)」という言葉を字義どおりに受け止めればよさそうです。

字義どおりの意味

"summoner" は "summon" という動詞から派生した名詞です。 動詞 "summon" の意味は「招集する、(法律的な意味で)召喚する、呼び出す、(記憶などを)呼び起こす」。 ファンタジー世界で召喚されるものと言えばモンスター(異世界転生モノのラノベでは日本人ですが)ですから、「サモナー」の「字義どおりの意味」は「モンスターを召喚する者」です。

事実、日本の国産ゲームはもとより英語圏の国で作られたゲームでも、"summoner" は「モンスターを召喚して使役する魔法使い」という意味で使われる(ドラゴンや精霊などのモンスターを呼び出すスキルを持っている)ことが多いようです。
往年の名作RPG「ディアブロ2」では、召喚魔法をいっさい使わない魔法使いが「サモナー(The Summoner)」という敵モンスターとして登場しますけれど。

まとめ

コンジュラー」は召喚魔法使いに限らず魔法使い全般を指し示す言葉ですが、「サモナー」は召喚魔法使いを指し示す言葉です。
もっとも「コンジュラー」にしても、「コンジュラー」という言葉のイメージに引きずられて、今後「召喚魔法使い」という意味に変質するかもしれません。

トップページに戻る