RPG用語「ダンジョン」の意味の由来は?

RPGやRPGベースのライトノベルでは、「ダンジョン」という言葉が「地下迷宮」などの意味で当たり前のように使われます。

この「ダンジョン」という言葉の起源は? この記事では、その謎に迫ります。

1. 英語に戻すと?

「ダンジョン」を英語に戻すと "dungeon" です。

2. "dungeon" に「地下迷宮」の意味はない

辞書に記載される "dungeon" の意味は「(主に地下に設けられた)牢獄」や「(城の)本丸」だけです。「地下迷宮」などの意味は記載されていません。

地下牢」は地下に存在する点がRPGの「ダンジョン」との接点ですが、接点以上のものではありません。

一部の前衛的な辞書は "dungeon" の項に「敵モンスターや宝物などが配置されるエリア」という意味も記載しています。 ですが、これはRPG用語「ダンジョン」の意味そのものであり、RPG用語「ダンジョン」の由来にあたる意味ではありません。

3. RPG用語「ダンジョン」の意味の由来

地下牢」や「本丸」といった意味しか持たなかった "dungeon" が、どういう経緯でRPGの「ダンジョン」の意味を持つに至ったのでしょうか?

3.1. 発端はボードゲーム

RPG的な意味での「ダンジョン」という言葉が生まれる発端は、D&D(*)の作者 Gary Gygax 氏が友人と遊んでいたウォー・ゲーム(戦争ゲーム)です。
(*) ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons & Dragons)の略語。 現代のRPGの源流にあたるテーブルトップRPG(ボードゲーム)。

地下牢から地下牢へ

このウォー・ゲームで、Gary 氏らは要塞の地下牢から城の地下牢へと通じている地下通路を通って城に攻め込むことがあり、それがとても楽しかったため地下通路を通るパターンで何度も遊んだそうです。

地下がメインに

そうして遊ぶうちに、ウォー・ゲームの地下での活動がメインとなって地下に存在する構造物(地下牢や地下通路)も複雑となり、やがてウォー・ゲームの他の要素が抜け落ちて地下の構造物の内部をさまようだけのゲームとなりました。 この「地下の構造物」がRPG用語としての「ダンジョン」の原形です。

3.2. RPG用語「ダンジョン」の由来

上記から分かるように、RPG用語「ダンジョン」は "dungeon" の意味の1つ「地下牢」に由来します。

4. 変わりゆく「ダンジョン」の意味

「ダンジョン」は現在では、地下迷宮や洞窟に限らず、塔・魔王の城・幽霊船・山などゲーム中の探索や攻略の対象となる場所を全面的に指し示す言葉として使われます。
とあるラノベでは、「ダンジョン」はもはや探索スポットという意味ですらなく「ダンジョン主が支配する領域(森林や草原などの屋外を含む)」の意味です。 これからさらに「ダンジョン」の意味が変わっていくかもしれませんね。

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