RPGやライトノベルで使われるカタカナ語「エンカウント」の意味と言葉の由来を説明します。
1. 元の英語
「エンカウント」は "encounter" をカタカナにした「エンカウンター」の略語だと思われます。
「エンカウント」をアルファベットにした "encount" は英語の語彙(ごい)に存在しません(辞書に載っていません)。
2. "encounter" の意味
"encounter" には名詞と動詞の意味があります。
名詞
- 期せずして、あるいは予定外に出合うこと。 遭遇、邂逅。
- (敵や競争相手と)対戦や対峙すること。 会戦、遭遇(戦)。
動詞
- 期せずして、あるいは予定外に(~と)出合う。 (~と)出くわす。 ~に遭遇する。
- ~と対戦する、(敵や競争相手と)対峙する、(試練や困難を)経験する。
3. カタカナ語「エンカウント」の意味
ゲームの場合
コンピューター・ゲームの世界で「エンカウント」は「モンスターなどの敵との遭遇」という意味です。
例えば「シンボル・エンカウント」は「RPGのマップ上を動くモンスターのシンボルと接触する(モンスターと戦闘になる)こと」。
ラノベの場合
ファンタジー系のライトノベルでも大部分のケースでは同様です。 こうしたラノベはRPGが主なモチーフですから。
ただしラノベでは、「エンカウント」が「敵意を持たない存在との遭遇」を意味することがあります。
また、ラノベでは "encounter" をそのままカタカナにした「エンカウンター」も使われます。 でも、「エンカウント」のほうが一般的です。
4. ラノベにおける「エンカウント」の用例
敵との遭遇
ダンジョンの最初の角を曲がったら、いきなりそいつ(芋虫のモンスター)とエンカウントした。
ダンジョンの最初の角を曲がったら、いきなりそいつ(芋虫のモンスター)と遭遇した。
お友達との遭遇
エステルちゃんとエンカウント
エステルちゃんに出くわした
クマさんとの遭遇
道中2回くらいクマとエンカウントした
道中で2回くらいクマさんと出くわした