「ハイド」の意味は? えっ、4つもあるの!?

質問:「ハイド」とは、どういう意味ですか?

回答: 次の4つの意味があります:

  1. 《動詞》隠れる
  2. 《名詞》隠れ場所、隠れ家
  3. 《名詞》動物の皮
  4. 《人名/地名》ハイド

詳しくは以下をご覧ください。

1. 英語に戻すと

  1. 隠れる → hide
  2. 隠れ場所 → hide
  3. 動物の皮 → hide
  4. 人名/地名 → Hyde

2. 詳しい意味

2.1.「隠れる」の "hide"

RPGのスキル名

RPGでは、「ハイド」は主にスキル(技能)の名称に用いられます。

スキルの意味の「ハイド」は単に「ハイド」で用いられるほか、次のように他の言葉と組み合わせて用いられます。
ハイド・イン・シャドウ(hide in shadow)
影に隠れる
ハイド・イン・プレイン・サイト(hide in plain sight)
本来は隠れられない場所に隠れる

# "plain" は形容詞で「わかりやすい・理解しやすい・認識しやすい・簡素な」といった意味。 "sight" は「見る」を意味する動詞 "see" の名詞形で、意味は「視力・見ること・見られるもの」など。

"in plain sight" は(英国ではなく)米国で用いられる慣用句で、意味は「(隠されているべきものが)わかりやすい場所に、(隠すべきだらしない姿などを)隠さずに白昼堂々(の犯行)」といったところ。

コンピューターRPGの源流にあたるボードゲームのRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」において "Hide in Plain Sight" は、クラス(ジョブ、職業)の1つ「レンジャー」が使うカモフラージュ(迷彩)のスキルです。 迷彩服のように泥や植物を身にまとい、何もない(物陰ではない)場所に隠れます。 忍者の「隠れ身の術」のようなものです。

名詞の "hide" に「隠れること」という意味が無いので、上記の2つの例の "hide" はいずれも動詞「隠れる」です。

RPG以外では?

RPG以外の場面では、「ハイド&シーク」の「ハイド」が「隠れる」の意味です。

2.2.「隠れ場所」の "hide"

上述の動詞 "hide" の名詞としての意味が「隠れ場所、隠れ家」です。

カタカナの「ハイド」が「隠れ場所、隠れ家」の意味であるのは稀(まれ)ですが、RPGのダンジョンとして使われるかもしれません。

例えば「~ズ・ハイド(~'s hide)」なら「~の隠れ家」という意味です。

2.3.「動物の皮」の "hide"

"hide" には「動物の皮」という意味もあり、RPGではアイテム(防具)の呼称に用いられます。

例えば「ドラゴン・ハイド・アーマー(Dragon Hide Armor)」なら「ドラゴンのを素材とする鎧」です。

「レザー」との違いは?

「レザー・アーマー」などの「レザー(leather)」は「(かわ)」という意味です。

(hide)に鞣(なめ)すなどの加工を施(ほどこ)して耐久性を高めたのが(leather)です。

2.4. 人名/地名の "Hyde"

カタカナの「ハイド」は人名地名であることもあります。

次に例を挙げます。
Dr Jekyll and Mr Hyde
ジキル博士とハイド
# 二重人格者を題材とする小説です。 小説の正式な題名は『Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde』。 日本語にすると「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」。 "case" に「事件」という意味があります。
Hyde Park
ハイド・パーク
# 「ハイド・パーク」と言えば英国ロンドンの王立公園が有名ですが、それ以外でも "Hyde Park" は英国・米国・オーストラリアの公園や地域(町や市)の呼称として用いられます。

3. 語源

3.1. "hide"

」を意味する "hide" と「隠れる、隠れ場所」を意味する "hide" は語源が同じです。

どちらも「覆(おお)う、カバーする」を意味する印欧祖語 "(s)kewH-" を語源とします。

3.2. "Hyde"

人名/地名の "Hyde" の主な語源は、かつて英国で土地の単位として用いられた「ハイド(hide)」です。 この「ハイド」は、住民に賦課される税や労役の量の決定に用いられました。

「1ハイド」の広さは?

土地の単位「ハイド」の原義は「一世帯が暮らすに足るだけの土地」です。 ですが定義は曖昧で、「1ハイド」は次のように複数の意味で使われました:

  • 一般的には100~120エーカー(約404~485㎡)の土地。 生産力の高い土地は僅(わず)か60エーカーで1ハイドとみなされたことも。
  • 1年のうちに1台の唐犂(からすき)で耕せる広さの土地。
  • (11世紀の英国の土地調査記録「Domesday Book」で)1年1ポンド(*)を稼げるだけの土地。
(*)350gの銀貨。 銀含有率92.5%。 現代の英国の通貨単位「ポンド」とは価値が大きく異なる

土地単位 "hide" の語源

土地の単位 "hide" から更(さら)に先の語源は「家族」などを意味するゲルマン祖語 "hīwaz" あるいは "hīwō" です。

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